第1章 |
|
この章では、Sun Fire ハイエンドシステム上の System Management Services (SMS) 1.4.1 に固有の情報として、以下の項目について説明します。
この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS 1.4.1 に関連する既知の制限事項を説明します。
この節では、Sun Fire ハイエンドシステムの SMS に関連する一般的な問題について説明します。
SMS 1.4.1 では、以下の自動診断およびドメイン回復機能がデフォルトで使用可能です。
注 - 場合によっては、障害が発生したコンポーネントが多様であることから、診断エンジンで妥当なイベントコードを割り当てられないことがあります。このような場合は、SF15000-UNKNOWN といったように、イベントコードに UNKNOWN という文字が含まれます。サービス代理店に連絡して、適切な保守処理を開始するよう依頼してください。 |
これらの機能についての詳細は、『System Management Services (SMS) 1.4.1 管理者マニュアル』の「自動診断および自動回復」を参照してください。
SMS 1.4.1 で採用された自動診断および自動回復機能に関連して、次のデーモンとコマンドが新たに追加されました。これらのデーモンおよびコマンドについての詳細は、『System Management Services (SMS) 1.4.1 リファレンスマニュアル』の説明を参照してください。
自動診断および自動回復機能の採用による変更を反映して、SMS 1.4.1 では次のコマンドが更新されました。これらのコマンドについての詳細は、『System Management Services (SMS) 1.4.1 リファレンスマニュアル』の説明を参照してください。
シャーシのシリアル番号は、Sun Fire ハイエンドシステムを特定する際に使用されます。このシリアル番号によってシステムイベントメッセージに記載されているプラットフォームが特定されるため、サービスプロバイダでは、この番号を利用して、発生したイベントと保守処理を適切なシステムに対応付けます。
シャーシのシリアル番号は、システムシャーシ正面の下部中央付近に貼付されているラベルに印刷されています。SMS 1.4 からは、シャーシのシリアル番号は、サンでの製造時に SMS 1.4 または SMS 1.4.1 をインストールして出荷するシステム上に自動的に記録されます。シャーシのシリアル番号を表示するには、showplatform -p csn コマンドを実行します。
旧バージョンの SMS から SMS 1.4.1 にアップグレードするときは、setcsn(1M) コマンドを使用して、Sun Fire ハイエンドシステムのシャーシのシリアル番号を記録してください。シャーシのシリアル番号の設定方法については、『System Management Services (SMS) 1.4.1 インストールマニュアル』と『System Management Services (SMS) 1.4.1 リファレンスマニュアル』のsetcsn コマンドの説明を参照してください。
障害が発生した非 COD CPU を交換する際に、用意されているインスタントアクセス CPU (ヘッドルームとも呼ばれる) を一時的に使用可能にすることができます。この場合、インスタントアクセス CPU は、ホットスペアと見なされます。これは、障害が発生した非 COD CPU の交換時にただちに使用可能なスペアの CPU です。しかし、障害が発生した非 COD CPU を交換した後、『System Management Services (SMS) 1.4.1 管理者マニュアル』の「Capacity on Demand」に記載されている説明に従って、インスタントアクセス CPU を無効にする必要があります。インスタントアクセス CPU を継続使用する場合は、購入先に連絡して、使用しているインスタントアクセス CPU の COD RTU ライセンスを購入してください。
各システムコントローラ (SC) は、その接続先である TCP/IP ネットワークに合わせて構成する必要があります。TCP/IP ネットワークの計画および構成の詳細については、Solaris 9 System Administrator Collection の『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』を参照してください。SMS では、IPv4 と IPv6 両方の構成をサポートしています。
このリリースでは、SC は各 SC の背面板にある RJ45 ジャックでのネットワーク接続をサポートしています。この接続は、各 SC の Solaris ソフトウェアの hme0 および eri1 と対応します。使用する TCP/IP ネットワークに適した情報を使って、各 SC の hme0 または eri1 を構成する必要があります。この構成により、各 SC は個別の IP ホスト名およびアドレスを持ち、外部のネットワークアプリケーションに認識されるようになります。
各 SC は、相互に排他的な 2 つのモードのうちの 1 つ、すなわちメインモードまたはスペアモードで動作します。メインモードの SC が、コンピュータを制御する SC です。スペアモードの SC は、メイン SC に障害が発生した際に自動的に交代するスペアとして動作します。システムコントローラのうち、どれがメイン SC でどれがスペア SC であるかを確認しておくことは重要です。SC の役割を判別するには、SC にログインしてから以下のコマンドを使用します。
sc0:sms-user:> showfailover -r MAIN |
外部コミュニティーネットワークを構成していない場合は、Sun Management Center、telnet などのアプリケーションには、メインシステムコントローラの適切な IP hostname を指定する必要があります。SC のフェイルオーバーの場合、これらのアプリケーションの再起動では新しいメイン SC の IP アドレスを指定する必要があります。
注 - 一方の SC で smsconfig -m を使ってネットワーク構成に変更を加えた場合には、もう一方の SC にも必ず同じ変更を加えてください。ネットワーク構成が、他方の SC に自動的に反映されることはありません。 |
フェイルオーバーを容易にするために、システムを停止する BREAK 処理が STOP-A から代替の [RETURN] [TILDE] [CONTROL B] に変更されています。
注 - それぞれのキー入力の間には 0.5 秒以上の間隔をおきます。さらに、シーケンス全体は 5 秒以内に入力し終える必要があります。 |
これは Solaris 8 で導入された新機能で、ハングしているシステムを強制的に停止できるようになり、同時にランダムなキー入力によるシステムの意図せぬ停止も効果的に避けられます。このキーシーケンスが使えるのは、コンソールとして機能しているシリアルデバイスだけです。システム本体に接続されているキーボードでは使えません。
/etc/default/kbd ファイルの以下の行は、デフォルトでコメント解除されています。
Sun Fire ハイエンドシステムで使用するディスクは、Sun Fire ハイエンドシステムを使用してインストールする必要があります。/etc/inet/inetd.conf に記述されているポリシーは、手動で /etc/inet/ipsecinit.conf にも追加する必要があります。
/etc/inet/inetd.conf から削除するポリシーは、/etc/inet/ipsecinit.conf からも手動で削除する必要があります。
smsconnectsc は、遠隔 SC がハングアップして、login では正常にアクセスできない場合に使用するためのコマンドです。smsconnectsc を使用してローカル SC から遠隔コンソールセッションを作成すると、ローカル SC は監視能力と監視機能を失う場合があります。システムの回復という明確な目的でない限り、smsconnectsc を使用しないでください。
以前のバージョンの SMS では、Java WebStart GUI と pkgadd コマンドを使用して、SMS パッケージを Sun Fire ハイエンド システムにインストールする方法がマニュアルに記載されていました。SMS 1.3 では、smsinstall スクリプトと smsupgrade スクリプトを採用しており、WebStart と pkgadd コマンドを推奨したりマニュアルに記載したりする必要がない程度に、インストールとアップグレード処理が簡略化および合理化されています。SMS の設定は複雑であるため、『System Management Services (SMS) 1.4.1 インストールマニュアル』に記載されている方法以外では、SMS 1.4.1 のインストールやアップグレードは行わないでください。他の方法を使うと、正しく設定できなかったり、一部の機能が失われる可能性があります。
このリリースのソフトウェアマニュアルは、以下の Web サイトで入手できます。
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/Servers/High-End_Servers/Sun_Fire_15K/SW_FW_Documentation/SMS/index.html
ファイル名はパーツ番号と同じです。以下にマニュアル名との対応を示します。
817-6112-10.pdf - System Management Services (SMS) 1.4.1 ご使用にあたって (817-4183-10 (SMS 1.4) および 817-1348-10 と差し替え)
817-6100-10.pdf - System Management Services (SMS) 1.4.1 インストールマニュアル (817-4171-10 (SMS 1.4) および 817-1343-10 と差し替え)
817-6104-10.pdf - System Management Services (SMS) 1.4.1 管理者マニュアル (817-4175-10 (SMS 1.4) および 817-1340-10 と差し替え)
817-6105-10.pdf - System Management Services (SMS) 1.4.1 リファレンスマニュアル (817-4176-10 (SMS 1.4) および 817-1341-10 と差し替え)
817-4178-10.pdf - Sun Fire ハイエンドシステムソフトウェアの概要 (817-1353-10 と差し替え)
Copyright© 2004, Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.