第3章 |
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Sun Fire ハイエンドシステムの動的再構成 (DR) ソフトウェアの中には、ドメイン上で稼動するものと、システムコントローラ (SC) 上で SMS と同時に稼動するものがあります。この章では、SMS 1.4.1 リリースと同時に稼動する SC 側 DR について説明します。ドメイン側 DR の詳細については、該当するバージョンの『Solaris Sun ハードウェアマニュアル (補足)』を参照してください。
Sun Fire ハイエンドシステムでは、2 つのスロットを装備している拡張ボードを 18 個までサポートします。Slot 0 は CPU/メモリーボードを装着する上部のアセンブリで、Slot 1 は下部のアセンブリです。Slot 1 には、MaxCPU ボード、hsPCI アセンブリ、hsPCI+、または wPCI アセンブリのどれでも装着可能です。
注 - Slot 1 に MaxCPU ボードを装着する場合、その拡張スロット内のボードは複数のドメインに含めることはできません。「既知の制限事項」を参照してください。 |
Solaris 9 4/03 は、Slot 1 のボード上で DR 操作をサポートした最初の Solaris 9 です。Solaris 8 2/02 に特定のパッチを適用すれば、Solaris 8 でも Slot 1 のボード上で DR 操作をサポートできます。基本の Solaris 9 が動作しているドメインは、CPU/メモリーボード上での DR 操作を継続してサポートします。完全な Slot 1 DR サポートを得るためには、SC で SMS 1.3、SMS 1.4、または SMS 1.4.1 を使用する必要があります。機能の豊富さと最新のバグ修正という点では、最新バージョンの利用が望まれます。
拡張ボードの Slot 1 に MaxCPU ボードが装着されている場合、このスロット内のボードは別のドメイン構成に確実に含めることはできません。ドメインのどれかにボードの 1 つが含まれている場合、別のドメインに他方のボードを含めようとすると失敗します。そのボードは「Failed」とマークされ、以下のようなエラーメッセージが POST ログに書き込まれます。
FAIL Slot SBx: MaxCPU in use in Slot IOx [...]
引き続いてそのボードを動的に再構成しようとすると、「insufficient-condition (不適切な状況)」エラーメッセージが表示されます。
ボードの電源を再投入してエラー状態を解除すると、実行可能な DR 操作 (分割スロット状態を引き起こさない処理) をそのボードに対して実行できるようになります。
注 - MaxCPU 分割スロット構成をサポートした SMS 1.3 からアップグレードするためにこの構成が必要になる場合は、ご購入先にお問い合わせください。また、RFE 番号 #4863496 を参照してください。 |
ドメイン側の DR に関する補足情報については、ドメインで動作している Solaris のバージョンに対応した『Solaris Sun ハードウェアマニュアル (補足)』を参照してください。このマニュアルは、Solaris の各バージョンに付属しています。
この節では、Sun Fire ハイエンドシステムでの DR に関連する重要な SMS 側でのバグを説明します。
DCA が障害の発生したネットワーク接続を検出せず、このために DR コマンドがハングアップすることがあります。
回避策 : ハングアップしたように思われる遠隔 DR コマンドをすべて終了します。
Sun GigaSwift Ethernet MMF Option X1151A (Part No. 595-5773) が特定の CISCO スイッチに接続されているシステムで DR 操作を実行しようとすると、リンクに失敗します。この問題は、以下の CISCO ハードウェア/ファームウェアで確認されているバグが原因で発生します。
この問題は CISCO 6509 スイッチでは見られません。
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